クロッカスS(L)は3強対決!?デュガ、トウシンマカオ、コラリンの迫る!

 29日(土)、東京競馬場では3歳OP戦・クロッカスS(L)が行われる。

 人気を集めそうなのは、大ヒットゲームとなった「ウマ娘」でお馴染みの藤田晋氏がオーナーでもあるデュガ(牡3、栗東・森秀行厩舎)、昨年の京王杯2歳S(G2)で2着、朝日杯FS(G1)で6着と健闘したトウシンマカオ(牡3、美浦・高柳瑞樹厩舎)、カンナS(OP)を勝ち京王杯2歳Sで1番人気に支持されたコラリン(牝3、美浦・木村哲也厩舎)などの3頭だ。

 ここから各馬を考察したいと思う。

 まずはデュガだ。オーナーが著名人という事もあり、デビュー戦から武豊騎手が騎乗し、話題性も高かった同馬だが、なんと初戦は新馬戦を使わずフェニックス賞(OP)に出走した。不良馬場ながら、3着と健闘し見せ場は作った。次走の小倉2歳S(G3)では、前走で敗れたナムラクレアにまたも完敗。初勝利が重賞制覇とはいかなかった。

 次に選んだのは、初のダート戦に挑戦。単勝1.5倍の断然人気に支持されたが、結果5着と惨敗。初勝利は遠いかと思われた。

 しかし、その後芝に戻してからは未勝利、1勝クラスを連勝。逃げる戦法が板についてきた印象だ。今回は当然周りも逃げ切りを警戒するため、目標にされる分しんどい展開となりそうだ。開幕週の東京の馬場をどこまで味方にできるかがカギを握る。

 次にトウシンマカオだが、デビュー時から一貫して戸崎圭太騎手が騎乗していて、新馬戦を圧勝、京王杯2歳Sでは正攻法の競馬で2着と好走した。前走の朝日杯FSでは、強豪相手に6着と大健闘と言える内容だった。今回の距離短縮は明らかにプラスで、メンバーを見渡しても格は一枚抜けている。ここは勝ち負け必至だろう。

 最後にコラリンだ。新馬戦こそ4着に敗れたが、次走の未勝利戦では完勝。その勢いのまま2走前のカンナSで鮮やかな差し切り勝ちを決め、前走の京王杯2歳Sは1番人気に支持された。外から抜群の手応えで上がってきたが、結果は4着。前が止まらない流れだったが、差してきた脚をみると上位とは差はなさそうだ。少しでも前が早くなれば、自然とチャンスが巡ってくるだろう。

 クロッカスSの過去の勝ち馬には、後にキーンランドC(G3)を勝ったフォーエバーマークやファルコンS(G3)を勝ったトウショウドラフタなど、重賞勝ち馬もいる。今後が楽しみなメンバーが揃っただけに、注目したい一戦となりそうだ。

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