23日(日)に中山競馬場で行われるのは、伝統のG2戦・AJCC(G2)だ。過去の勝ち馬には、スペシャルウィークやメジロブライトなどのビッグネームも名を連ねる。ややメンバーは小粒感に映るが、ここをステップに大物誕生も予感させる一戦でもある。
本命「◎」は、オーソクレース(牡4、美浦・久保田貴士厩舎)だ。
黄金世代と呼び声高い明け4歳世代の期待の一頭で、デビューからの計5戦で馬券内を外したことのない安定感も魅力だ。重賞勝利こそないものの、20年のホープフルS(G1)と21年の菊花賞(G1)でともに2着と、出走メンバー内の実績では一枚抜けている。鞍上のC.ルメール騎手も昨年末からここまで重賞で人気を裏切るシーンが目立つが、ここは不利などアクシデントがない限りまず崩れる事は想像しづらい。外枠も包まれる心配がなさそうで、逆に良い。
対抗「〇」は、キングオブコージ(牡6、栗東・安田翔伍厩舎)を推す。
横山典弘騎手騎乗で1枠1番という好枠。前週の日経新春杯(G2)では、同じく1枠で横山典騎手と安田翔厩舎のコンビで臨んだクラヴェルだったが8着と惨敗した。しかし、今回の舞台は中山競馬場だ。中山の名手は、虎視眈々と逆転を狙っているはずだ。
単穴「▲」は、ボッケリーニ(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
鞍上が横山武史騎手に乗り替わることはプラス材料だろう。こちらも距離2200mは初となるが、父キングカメハメハで母父にはダンスインザダークがいる血統だけに距離の心配はなく、むしろ好材料となる可能性がある。管理する池江泰厩舎は、昨年16年連続重賞勝ちが途絶えたが、年が明けたことで気持ちもリセットされているだろう。
連下「△」には、中山適性が高そうなスマイル(牡6、美浦・堀宣行厩舎)、昨年のセントライト記念(G2)を制したアサマノイタズラ(牡4、美浦・手塚貴久厩舎)、前走アルゼンチン共和国杯(G2)8着からの巻き返しを狙うアンティシペイト(牡5、美浦・国枝栄厩舎)の3頭を指名する。
人気上位のポタジェ(牡5、栗東・友道康夫厩舎)は、前走の天皇賞・秋(G1)に引き続き川田将雅騎手が騎乗することは心強いが、初の距離2200mが気になる点で評価を下げた。
AJCCの予想は以上となる。各々が春の大目標に向け、重要な戦いとなりそうだ。
◎オーソクレース
〇キングオブコージ
▲ボッケリーニ
△スマイル
△アサマノイタズラ
△アンティシペイト
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