まずは、AJCC(G2)を振り返る。
勝ったのは、3番人気で横山典弘騎手騎乗のキングオブコージ(牡6、栗東・安田翔伍厩舎)。勝ち時計は、2分12秒7。2着に11番人気のマイネルファンロン(牡7、美浦・手塚貴久厩舎)、3着に4番人気のボッケリーニ(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)が入り、3連単は72万馬券の大波乱となった。
1番人気でC.ルメール騎手騎乗のオーソクレース(牡4、美浦・久保田貴士厩舎)に注目が集まったが、結果は6着に敗れた。同騎手は、昨年末からの重賞での凡走が続き、今回も期待を裏切ってしまった。
勝ち馬キングオブコージは、前走の中日新聞杯(G3)で大外枠やプラス10キロの馬体重が影響したか5着と敗れたが、今回は最内枠で馬体重はマイナス8キロと絞ってきた。スタートは良くなかったが、見事な変わり身を見せた。
1000m通過タイムが1分1秒2とペース的には早くはなかったが、レースを引っ張った3頭が軒並み沈んだように、想像以上にタフな馬場だった可能性がある。直線では外を突く馬が多く、内目の馬場状態の悪さが窺えた。結果、流れと進路取りを味方に差しが決まる形となった。
3着ボッケリーニと5着ポタジェ(牡5、栗東・友道康夫厩舎)は、初の2200mで距離が少し長かったか。4着のアサマノイタズラ(牡4、美浦・手塚 貴久厩舎)は次走が楽しみだ。
そして東海S(G2)へ移る。
勝ったのは、7番人気の伏兵スワーヴアラミス(牡7、栗東・須貝尚介厩舎)。勝ち時計は、1分51秒7。鞍上の松田大作騎手は、嬉しい重賞通算4勝目となった。
2着は1番人気で団野大成騎手騎乗のオーヴェルニュ(牡6、栗東・西村真幸厩舎)、3着には3番人気でM.デムーロ騎手騎乗のブルベアイリーデ(牡6、栗東・杉山晴紀厩舎)が入った。2番人気で幸英明騎手騎乗のサンライズホープ(牡5、栗東・羽月友彦厩舎)は4着に敗れた。
前走のチャンピオンズC(G1)では、15番人気ながらよく追い込んで8着と善戦していたスワーヴアラミス。遅咲きの戦歴ながら、実力は本物だった。
アイオライト(牡5、美浦・武藤善則厩舎)とイッツクール(牡6、栗東・武英智厩舎)の2頭がとばすハイペースで、最後まで前目で踏ん張ったオーヴェルニュとサンライズホープはやはり地力はありそう。
5着に敗れたが、カデナ(牡8、栗東・中竹 和也厩舎)が8歳にして初のダート挑戦で結果を残した。昨年のフェブラリーS(G1)で8歳のエアスピネルが激走しただけに、カデナも本番に出てくるようであれば注意が必要。
6番人気のグレートタイム(牡7、栗東・藤原英昭厩舎)に騎乗した岩田望来騎手は、またも重賞初勝利はお預けとなった。
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